章 580

「ハイヒールもトランクに入れてあるわ。運転は平底靴の方が安全だから、到着したら必要に応じてハイヒールに履き替えるだけ。時間も無駄にならないし」

「あら、こんな露出度高めのセクシーな格好を見て目が釘付けになってる?会社でもこんな感じだと思った?違うわよ。あなたの奥さんも知ってるでしょ。会社じゃ笑顔ひとつ見せず、冷たくしてるから、みんな私のこと怖がってるのよ。きっと私に対しては、心の中で妄想するくらいしかできないんでしょうね」

「でも今、ラッキーなあなたは妄想だけじゃなく、現実に私に触れて楽しめる。こう考えると、自分がどれだけ幸運か分かる?」

陳倩はそう言いながら得意げに笑い、セクシーな赤い...