章 528

私は自分の下に跨っている趙敏のセクシーな身体を見つめていた。彼女の欲望が再び高まり始めていたが、我に返ると、自分がすでにゆっくりと動き始めていることに気付いた。その動きは大きくも強くも速くもなかった。

動きを止めた時、壁に両腕をついていた趙敏は、懸命にお尻を持ち上げて私に合わせようとしていた。彼女は俯いて、わずかに震える声で言った。「止めないで、お願い、早く愛して」

実はさっきの2分間、私は趙敏の締め付けるような熱い体に刺激されながらも、心ここにあらずで物思いにふけり、周りで手を出せそうな女性のことまで考えていたのだ。その間、注意は下の趙敏には向けられておらず、ただ考え事をしながらゆっくり...