章 521

「もう、嫌だな。そんなこと言わないでよ。実は、実は私もあなたに会いたかったの。午後にまた話そうか」

「あら、今日はどうしたの?そんなに欲しいの?午後なら少し時間作れるけど、仕事終わったらすぐ帰らないといけないわ。もし主人に知られたら大変よ」

「夜の接待は行きたくないわ。この前、この前酔っぱらって、あなたが勝手なことして、私とあなたが会所から連れ出した女の子と一緒に...ね」

「今思い出しても恥ずかしいわ。もうこんなこと嫌よ。私のことなんだと思ってるの?」

「え?」

「本当?」

「じゃあ、ちょっと考えてみるわ。弟の市立一中への転校のことだけど、あなたがそれを確実にしてくれるなら行くわ...