章 502

「今、少しずつ変わってきている。じゃあ、これからは?」

私は妻がこれからも気づかないうちに少しずつ変わっていくことを信じている。私の魂を震わせるほどの状態になるまで。

私の勤め先は実はとても暇で快適だ。私も事を起こすタイプではなく、付き合いも下手で、上司に取り入るような話し方もできない。だから三十歳になった今でも、小さな下っ端のままだ。

権力も金もないが、安定していて楽だというのが取り柄だ。

私は出勤してからの時間を利用して、グッズの購入計画を始めた。

口枷、後ろに挿入できるような尻尾、様々な種類の情趣ストッキングやコスチューム、さらに重要なのはシリコン製の道具も選んだ。手動のものも...