章 304

「だから、だからあたし今回来たのは、初めてをあなたに捧げるためなの、龍お兄さん。あたしを抱いて、ね?どんな立場でもいいから、あなたの側にいさせて。奥さんになれるなんて望まないわ」

「あなたの女になれて、そばにいられるだけでいいの。全てをあなたに捧げる女として」

葉玲の目に薄い涙が浮かび、期待と切なさに満ちた表情で私を見つめ、それから小雅の方を見た。彼女は自分が私のそばにいるためには、正式な妻の同意が必要だということを知っていた。

小雅は傍らで口を押さえてくすくす笑いながら、葉玲に言った。「もちろんいいわよ。こんなに素敵な子なら、他の女の人よりずっといいじゃない。玲ちゃんがそう思うなら、龍...