章 280

「義理の妹がこんなスリリングなプレイを好むなんて、どんな男だって禁断の想像をしないわけがないだろう。

多かれ少なかれ、誰だって芸術作品の中や日常生活の中で、タブーに触れるようなものを目にしたことがあるはずだ。

人間は五穀雑穀を食べる生き物、七情六欲を持つのは当然のこと。時には美しいものへの憧れや幻想を抱くのも極めて自然なことだ。

そんな状況では、他の特別な関係性が男たちの好みを刺激することもある。

もちろん俺だって考えたことはある。ただ普通は誰もそれを実行に移すわけじゃない。実際にやってしまう男がいたとしても、それは別に構わない。

俺には関係のないこと、そういうことに対して評価するつもりはない...