章 1157

でも鹏鹏が口づけしたのは、なんと私の妻の魅惑的な赤い唇だった。

パソコンの前で静かに座っていた私の両手が、思わず強張った。

妻が完全に意識清明な状態で、この一見真面目そうな従弟がどんどん大胆になっていく。

「鹏鹏、あなた、どうして義姉さんの唇にキスなんかするの?これは、これはもうキスよ」妻は少し慌てて恥じらいを見せたが、さらに奇妙なことに怒る様子はなく、むしろ声には甘えるような責めるような調子さえ含まれていて、それはまったく怒っている態度ではなかった。

「え?じゃあ、僕が勘違いしてたのかな。僕が言ってたのは彼女のことで、彼女なら、テレビで見るみたいに、二人でキスするものじゃないの?

それに...