章 1099

考えるとほろ苦い笑みが浮かんだ。妻も本当に、この手の話になると真剣になりすぎる。しかも、この件は俺の従弟も関わっている。

考えるのをやめた。どうせ家に帰れば、監視カメラの映像で全部確認できるのだから。

二日目はそんな感じで、三日目は自分の仕事を終えて少し酒も飲んだが、夜になるとまた同じような状況だった。

妻からは相変わらず電話がなかった。以前の出張ではありえないことだった。

結局、今回もこちらから電話をかけることになった。

電話をかけたのはかなり遅い時間で、九時近かった。結婚して何年も経った今、以前のような熱狂的な会話や無遠慮な刺激を求めることもなくなり、電話での会話にも甘い言葉や興...