章 1090

私はそこまで深く考えず、ただ静かに自分の考えを口にした。同時に、さりげなく自分のスマホに目を向けた。今この瞬間に動揺して、妻に何か不自然さを見抜かれるのが怖かったからだ。

「鵬鵬はやっぱり思いやりのある子だよ。君が言うような十代の反抗期とか、好き勝手に振る舞うような子とは違うんだ。

それに彼ももう大人になってきて、いろんな道理や世間のことも大体理解してる。今の鵬鵬に心理カウンセリングなんて必要ないよ。

もし彼が陰湿な性格だったら、どんなカウンセリングも効果ないだろうし、良い子なら、そもそも問題ないんだ。

考えてみてよ、鵬鵬は口数が少なくて、しかも成績があんなに優秀で、今回彼が言うには県内の高...