章 1083

スマホの画面からでも私にはぼんやりと見えていた。妻と近距離で注意深く見ている彼には、そのシルエットがもっとはっきりと見えているに違いない。

今、私には一つの感覚がある。妻が、あの実直で素朴な従弟に妄想され、視姦されているということだ。

心の中では不快感があったが、そんな過程で自分の身体に反応が現れていることに気づいた。

情けない話だ。前回の狂気じみた興奮で妻も私も崩壊した後、私の身体はもうダメになっていたはずだった。

身体がダメというより、心がダメになっていたのだろう。刺激に対して身体が正常に反応できなくなっていた。なのに、これを見ている今、心臓は早鐘を打ち、身体はすでに反応を示し始め...