章 1077

朝食の時間、鵬鵬はいくぶん明るくなったように見えた。ただ、私と鵬鵬のコミュニケーションはずっと少なかった。

今となっては、鵬鵬はこの従兄に対してだいぶよそよそしくなっているが、その従兄の嫁、つまり私の妻にはとても懐いている。

私に対してはどこか距離を置いているようだが、私もそれほど気にしていない。今の私が気にしているのはあのカメラで、何か思わぬ発見があるかもしれないということだ。

会社に向かう途中、車を走らせて家に戻り、鵬鵬の寝室のカーテンに仕掛けたカメラを取り外した。

幸い、以前監視カメラを設置したことを妻に話していなかったから、今こそ彼らを監視するのに都合がいい。

警戒心もなく無防備な鵬...