章 1074

私はすぐに目が覚めた。妻はいつの間にか私の寝室からいなくなっていた。

もう察するまでもない。妻はきっと鵬(ポン)の部屋に行ったのだろう。ベッドに横たわって再び眠りにつこうとしたが、寝返りを打っても打っても、どうしても眠れなかった。

そう思うと、どうしても心配になってしまう。妻と鵬の間に何か特別な接触や関係があるのではないか?

こんな妄想をしてしまうのも無理はない。鵬は子供らしくない気がする。あんなに無口で、しかも学業優秀な子は、普通の子よりずっと早熟に違いない。

おまけに妻とはもう二ヶ月以上、一度もそういうことをしていない。

妻は彼を子供として見ているが、私から見れば彼はもう一人の男...