章 89

「お前、棒持ってるの?硬くなれるの?」

袁香は目を丸くしていた。彼女の目に映っているのは龍の馬鹿な顔ではなく、彼の股間に張り詰めた巨大なテントだった。袁香だって男の股間の物を見たことがないわけじゃない。村の多くの男たちが自分に気があって、自分を見ると股間の物がピンと立つことはよくあった。だが、あんな大きなテントと比べられるだろうか?

小さな魔法使いが大魔法使いと会うようなものだ。比較するのも侮辱だ!

「硬い?何が硬いって?」龍根は頭をかきながら、ぼそぼそと言った。「オレもよく分かんねぇけど、ちょくちょく股間が突っ張るんだ。おしっこするときもいつも天井に向かって飛ぶし、うっとうしいったらない。...