章 232

冬の夜、町とはいえ、やはり閑散としている。通りを歩く人影はまばらで、長い白い息を吐きながら、手をこすり合わせている。腰を曲げ、背を丸め、どこか怪しげな様子で「マッサージ店」に滑り込んでいく。

マッサージ店とは表向きの言い方だ。はっきり言えば、売春宿だ。二百元を投げ込み、ハァハァと腹ばいになって数百回腕立て伏せをし、腹の上でしばらく震えて、豆乳を数滴搾り出したら、それでおしまいだ。汗だくになって疲れるだけで、疲労が取れるどころか、足取りがおぼつかなくなり、壁にすがりながら歩くことになる。

「はぁ…」白いジェッタの車内から、深いため息が漏れる。運転席では、タバコの火が明滅し、煙が渦巻いている。...