章 219

タバコに火を付けると、方正はもはや所長の威厳など微塵もなく、頭を下げてぺこぺこと前後に走り回り、にこやかな笑顔を振りまいていた。

「兄弟、何か用事があるのか?言ってくれ、お前の問題は俺の問題だ。何でも任せてくれ!」胸を叩く音が轟き、肥え太った体は一叩きするたびに肉が波打って揺れた。

龍根はタバコを一服吸い、長く煙を吐き出した。方正の様子をからかうように真似て、茶碗を持ち一口啜った。

「ん?本当にこんなに美味いのか?」茶の香りが鼻に入った途端、心が清々しくなった。少し口に含むと、口いっぱいに香りが広がる。その香りは淡いながらも長く続き、深遠な風味だった。

方正は龍根を笑みを浮かべて見つめ...