章 211

瞬く間に、師走となり、もう一ヶ月もすれば、春節を迎える。

柳河郷小学校は最後の仕事の波に襲われ、生徒は復習に、教師は試験問題作りに、そして幹部は年度業務会議のための資料整理に忙しくなっていた。

龍根は四角四面な足取りで学校へ向かったが、門番のおじいさんに足を止められた。

「若いの、何しに来たんだい?誰を探してるんだい?」

龍根は頭をかきながら、間抜けた様子を見せ、よだれを垂らしながら言った。「ぼ、ぼくは小芳、李小芳を、こ、ここで教えてる小、小芳を探してるんです。ぼ、ぼくは彼女のいとこなんです、へへ」

「ああ、知恵遅れの子か」門番のおじいさんは龍根を上から下まで眺め、思わず心の中で頭を振った。こ...