章 155

「公鸡事件」の騒動が幕を閉じ、一つの厄介事が解決した。永久的に潜在的な脅威を排除できたのだ。取り調べの際、龍根はその男が天廟郷の副郷長だと言い、さらに話を盛って二言三言付け加えた。報告すれば、上層部はきっと...

方正は賢明な人物だ。チンピラの事件はたいしたことではない。説教して反省させ、少し金を払わせて終わりにすればいいのだ。

だが、今回は違う。李良は天廟郷の副郷長、名の知れた人物だ。ただ自分が知らなかっただけで。一度報告すれば、上層部が重視することになり、自分も顔を出したことになるじゃないか。

そのため、方正はこの件について証拠や供述などをもう一度丁寧に整理し、報告する準備を進めた。...