章 110

翌日、早朝から起き出したが、やはり義叔母さんに小言を言われるのは避けられなかった。しばらくあれこれと小銭をケチる話をされた末、沈麗娟の降参で幕を閉じた。

沈麗娟は外出した。村では仮設倉庫が建てられ、セメントなどが積まれていた。雨季が過ぎれば、村道の修繕が始まる予定だ。村の書記として、沈麗娟は現場監督をしなければならない。李三丑のような老いぼれは完全には信用できないのだ。

適当に飯を口に入れ、小売店で何静に挑発的なメッセージを二通送り、そして淫らに携帯を閉じると、一冊の本を取り出してページをめくり始めた。

『春宮図』、これは良書だ。黄ばんではいるが、その精髄はまだ健在で、我が大中華の数千年...