章 852

「でも完全に取引に過ぎない。身体の接触は単なる駒でしかないんだ」

こうして裸で男性の前に立つと、彼女はまるで女子学生のように恥じらいを見せた。

陸国富の脳裏に、かつての許玲が学校で見せた清純な笑顔がよぎる。

初めて彼女の柔らかな唇にキスした時の高揚感、彼女の震える体。

胸が締め付けられる思いで、劉月の顔が許玲と重なって見えた。

陸国富は彼女の胸に口づけた。

明らかに劉月はそこが最初の接触点になるとは予想していなかったようで、彼女の体は明らかに震え、逃げようとした。

しかし、すぐに陸国富に身を寄せ、離れられないでいた。

陸国富は優しく彼女にキスし、冷たくも柔らかな唇に触れた。

彼女の目尻...