章 711

「さあ、行きましょう。こんな時間なら、村の人は誰も表に出てないわ。私はいつも自分の正体を隠すために、こそこそと我慢してきたけど、今日は思い切り解放されたいの。大通りで堂々と。可哀想な義姉さんのためだと思って、今回だけ付き合ってくれない?」翠紅の義姉さんは笑いながら許玲の手を引いた。

許玲はしばらく考え、顔を赤らめながら頷いた。

翠紅の義姉さんは許玲の手を引いて炕から降り、部屋を出ようとしたが、許玲は首を振った。

そして戻ってきて自分のハンドバッグを手に取った。

「このバッグ、素敵ね。でも中に何の宝物が入ってるの?そんなに気にして、どこに行くにも持ち歩くなんて。見せてよ」翠紅の義姉さんは...