章 845

秦朗は相手を無視し、その姿は光のように幻影となり、一瞬で突進して一刀を放った。

「死ね!」

蒼龍真仙は袖から、黒白の二色が渦を巻き、二匹の気の龍が絡み合うような玉球を取り出した。太陰は空中からその玉球を見て、突然表情を変えた。

「まずい、雷震殿の陰陽二相雷だ。噂によれば雷震殿の地仙たちが天地の陰陽二気を採集し、百年以上かけて一つ作り上げるもので、その威力は天を毀ち地を滅ぼすほどだという!」

だが、すでに遅かった。

蒼龍真仙は一瞬でそれを解き放った。

「ゴロゴロ」

黒白の二つの気流が一瞬で爆発し、恐るべき雷暴と化した。方三キロの範囲全てが黒白の二気に覆われ、高速道路も周囲の木々も、草原も田んぼも...