章 777

「ゴォォォォン!」

無数の装甲車両が動き出した。重戦車、軽戦車、装甲車、自走砲、対戦車砲車が轟音を響かせながら陣地を飛び出し、秦朗に向かって突進していく。

「止めろ!奴を止めろ!陣地内に侵入させるな」

だが秦朗の速さはどれほどのものか!

一瞬の間に。

「ドン!」

一台のT-62重戦車が真っ先に発砲した。116ミリ滑腔砲から放たれた弾丸は死神の鎌のごとく、数キロの距離を一瞬で飛び越え、秦朗の行く手を遮った。

楊占国基地の射撃管制システムは非常に先進的で、秦朗の進路を容易に計算し、先制攻撃を仕掛けてきたのだ。

「ドォン!」

数十キロの重さを持つその砲弹を、秦朗は空中で一撃のもとに打ち砕いた。彼の全...