章 625

秦朗は思考を切り替え、大ホールに入って試験会場を尋ねた。

ここは二、三千人も収容できる巨大な講堂だった。

講堂には千数百の机と椅子が配置され、統一された筆記用具が置かれ、周囲には数十台の監視カメラが設置されていた。

秦朗が一瞥すると、千人以上の参加者が自分の席を探して着席している様子が見えた。

秦朗は一周して素早く自分の席を見つけた。七百五番。

意外なことに、顔妮たちが彼の前の席に座っていた。

このことで顔妮たちは再び頭を振り、秦朗が顔妮を追いかけてきたのだと確信した。

「秦朗、私のためじゃないって言い張るの?」

顔妮は振り返って秦朗を茶化すように見つめた。「じゃなきゃどうして席がこんなに近い...