章 608

「出て行け!」彼らは厳しく叱咤した。

「バン!バン!」

秦朗は一言も無駄に費やさず、二発の手刀を振り下ろした。二人は闇うめき声を上げて倒れた。

秦朗は彼らに目もくれず、両手に用意していた銀針を取り出し、一言も発さずに奥へと進んでいった。

「止まれ!」

前回の宴会よりも明らかに屈強そうなボディガードが数人、秦朗を阻もうとした。

秦朗は破竹の勢いで突破し、銀針がシュッシュッシュッと飛んでいく。邪魔をする警備員たちは皆、悲鳴を上げて倒れた。

すぐに、侵入者がいるという知らせが広まり、十数名の精鋭が駆けつけてきた。

彼らは皆、刀や銃を持っており、殺気立った秦朗の姿を見ると、思わず武器を抜いた。

だが彼...