章 489

他の者たちも身の毛がよだち、吐き気を催していた!

棺の底には、異様に大きな癩蛙がいた。体中に凸凹のイボが生え、時折白い液体を噴き出している。

蛙は全身が灰色で、土に潜れば泥と一体化するほどだった。その体格は礼帽ほどもあり、人々が見ているのに気づくと、口から舌を出し入れし、少しの恐れも見せず、目は突き出て凶悪な光を放っていた。

「生意気な!」冷千秋が突然かっとなり、手早く刃物を抜き、彼らと対峙するこの大きな癩蛙を殺そうとした。

「動くな、この蛙は使える!」秦朗が叫んだ。秦朗は手袋をはめると、驚くべき速さで動き、その蛙を掴み上げた。すると大蛙は背中のイボから白い液体を噴射し、側にいた冷千秋の部下が...