章 368

王晨は一瞬眉を寄せた。爆発が起きたばかりなのに、これほど多くの記者が第一時間に現れるのは確かに不自然だった。秦朗と鐘雪山の言葉にも一理あるようだ。

「秦朗さん、人を疑わないでください。私たちは情報提供の電話を受けてすぐに駆けつけただけです。この通りは私たちのテレビ局からとても近いんですよ」劉記者は慌てて言った。王晨がどうして秦朗の言うことにすぐ同調するのか、彼女には理解できなかった。

「そうですよ、警察官、私たちは潔白です……」

「ええ、私たちも情報提供の電話を受けただけで……」

他の記者たちも急いで弁解した。特に劉記者は、鐘雪山が近づいてくるのを見て心臓がドキリとした。鐘雪山の口ぶりか...