章 36

「1000円以上寄付した学生にスピーチをお願いしたい」という案内があったものの、皆あまり積極的ではなかった。結局のところ、ほとんどの学生が寄付をした目的は山村の子どもたちを助けるためであって、名声を得るためではなかったからだ。

司会者の言葉の後、数人が自ら進んで壇上に立ち、簡単な挨拶をした。誰も手柄を誇ることはなく、まるで示し合わせたかのように、全員が10万元以上寄付した学生を称賛した。

高原は自ら壇上に上がり、演壇の前に立った。「…ここで私はある種の人を批判したいと思います。自分はたった1元しか寄付していないのに、得意げに『寄付した』と言い回り、まるで山村の子どもたちに大きな貢献をしたか...