章 346

秦朗が鐘家の宴会場に足を踏み入れると、熱烈な拍手が一斉に沸き起こった。

出席者全員が立ち上がり、微笑みを浮かべながらも、その目には深い敬意と畏怖の念が宿っていた。

先頭に立つ鐘九珍の目は、わずかに潤んでいるように見えた。彼は感情を必死に抑えながら、まず秦朗と握手を交わし、鐘家を救った英雄として迎え入れた。

「我が鐘家が秦兄弟と知り合えたのは、まさに前世からの縁でございます!今日は鐘家の老若男女が一堂に会し、最も親しい友人たちも集まって、我らが秦少侠を盛大に歓迎しております……」

「鐘老のご厚意、恐縮です。老先生、鐘玉もお連れしました」

秦朗はそう言った。

今日の宴会では、参加者全員が正装に身を...