章 318

「頭がすごく眩暈がして、力が入らないの。どうしてこんな状態に…?医者は何の病気だって言ってたの?」鐘玉は弱々しく尋ねた。

彼女はまだ自分の身体がどういう状態なのか知らなかった。

今の鐘玉の憔悴して弱った姿を見て、秦朗の心は深く刻まれるように痛んだ。

「大丈夫だよ」秦朗は鐘玉の手を両手で包み、かすかな笑みを浮かべて言った。「医者は風邪をひどく引いただけだって。病院で数日過ごせばすぐに良くなるよ!」

「そう、それならよかった」鐘玉は淡い笑みを浮かべた。まるで白い菊の花のようだった。「顔妮がスープを持ってきてくれるはずだから、それを飲めばもっと早く良くなるかもしれないわ」

鐘玉がまだ顔妮を親友だと思...