章 711

白灵児のような無知ゆえの恐れを知らぬ態度に、李南方は感心していた。

だが感心するのは感心するとして、叱るべきところは叱らねばならない。

「何でも出来る白警官さんよ、もし自分が俺より凄いと思うなら、勝手にあいつに絡んでみろ。保証するが、俺は一切口出ししない。ただお前の遺体を引き取る時に、なぜ言うことを聞かなかったんだ、お前じゃなくて誰が死ぬんだと、大声で三回泣いてやるだけだ」

「ちっ、そいつ本当にそんなに恐ろしいの?わかったわよ、あなたの言う通りにする。今後は楊って苗字の男に出くわしたら、このお嬢様、風の噂だけで三里も逃げるわ」

李南方が本気で怒っていると察した白灵児は、強情を張る勇気を失った。...