章 549

誰が李南方の職業について尋ねても、彼はすでに準備していた。自分はある会社の営業マンで、今回ミャンマーに来たのは部署の部長に同行して商談に来たのだと言うのだ。

今は商談も無事に終わり、部長は彼に先に帰国するよう言い渡したのだという。

「あなたの部長って本当にケチな人ね。部下の気持ちも考えないなんて。海外に来るのは簡単じゃないのに、せめてここで数日楽しませてあげるべきよ。ミャンマーは欧米に比べたら劣るかもしれないけど、見所はたくさんあるわよ。バガンの古都とか、マンダレー宮殿とか、グレーバレーとか」

李南方の話を聞いた薛媚は、軽蔑したように口を尖らせ、思わず自分が行ったことの...