章 2405

沈軽舞は今や完全に狂っている!

しかも恥知らずな狂人だ。

少しでも羞恥心があれば、厚化粧で艶めかしく着飾った上で、李驍をわざわざトイレに誘って「ご馳走」などしないはずだ。

これが飛行機の中だというのに!

だが南方が行かなければ、彼女は他の男に「ご馳走する」と言い出し、間違いなく実行するだろう。

李南方は歯ぎしりするほど腹が立った。

無駄だ。

彼にできることといえば、冷たい表情を浮かべながら、大人しくトイレに入ることだけだった。

ドアが閉まるやいなや、沈軽舞はまるで雌豹のように彼に飛びかかり、洗面台に押し倒した。

飛行機は離陸した。

幾つもの地点を経由し、ようやく目的地に到着した頃には、すでに...