章 2303

かつて段香凝を藏龍山へ向かわせ、その命を散らせた元凶は、段儲皇と沈雲在がネット恋愛をしていることを発見した陳魚児だった。だが、二人は現実で会ったことはなかった。

夜が明けてやっと藏龍山へ来ることができた沈雲在は、彼女が陳魚児と名乗るのを聞いた瞬間、空空大師が以前話していたことを思い出し、彼女が誰なのかを理解した。

しかし、なぜこの二年余りの間、全く消息のなかった陳魚児がここに突然現れたのか分からなかった。

だが直感が沈雲在に告げていた。彼女の出現は必ず李南方と関係があると。そう思い、急いで尋ねた。

「李南方?」

陳魚児は困惑した表情で首を振った。「わ、私は知りません。会ったこともあり...