章 2272

始皇帝が北方の遊牧民族の侵入を阻止するため、蒙恬に三十万の民夫を率いて万里の長城を築かせた時、誤って祖龍の龍脈を傷つけてしまった。

その龍脈が傷つき、血が流れ出るのを目の当たりにした秦王朝の将軍・蒙恬は、白起や王翦に次ぐ名将でありながら、自らの罪の深さを悟った。後世に重々しい苦難を埋め込み、天罰を受けることを知り、丞相・趙高が偽造した詔を受け取った後、天を仰いで長嘆し、剣を抜いて首に当て、自害したのである。

同様に、始皇帝から「工事監督官」を任され、後世に比類なきと評された公子扶蘇も、重大な失職を自覚し、もはや朝廷に戻って先祖に顔向けできないと毒酒を飲み、蒙恬とともに西北の地で命を落とした...