章 2246

古(いにしえ)より伝わる。

龍脈は陰陽に分かれる。

陽の龍脈とは、すなわち崑崙山の祖龍のことを指す。天下の龍脈は崑崙より出で、天地の大勢を掌るのだ。

祖龍がかくも大きな威力を持つのは、ひとえに上古の大能、人類の始祖にして三皇の首たる伏羲大帝が、その死後に無限の山川と化し、生み出された結果である。

これに対応する陰の龍脈は、その効用ははるかに単純で、名声も数段劣る。

それは、陰の龍脈の形成がまったくの偶然によるものだからだ。

伝説によれば、女媧娘娘が天を補修した際、使用した五彩の補天石からほんの少しの端材が落ち、ある場所に降り注ぎ、天地と通じ合った...