章 2103

宇文化及、隋末の反乱軍の首領。

彼の父親は実に偉大な人物だった。

隋の煬帝・楊広の側近であり、楊広を太子に擁立した忠臣・良将——宇文述。

李南方はかつて八百年の過去へ夢で戻り、帝王谷の九層塔に入った時、その第二層に宇文述の像が祀られているのを見たことがある。

隋朝の初期、宇文述は左衛大将軍を務めていた。

彼の長男・宇文化及は、そのような高官である父親を後ろ盾に、法を無視して好き勝手に振る舞い、しばしば家臣を引き連れ、高価な馬に乗って、弓矢を携えたまま長安の通りを疾走したため、都の人々から「軽薄公子」と呼ばれていた。

楊広が太子だった頃、宇文化及は宮廷護衛官として楊広の内宮に出入りし、二人は非常...