章 2095

楊逍の目覚めは、李南方にとって間違いなく天にも昇る思いの朗報だった。

この数日間、彼はあらゆる手段を尽くし、楊逍の体表の症状を完全に治癒させていた。

だがそれはあくまで一時的なものに過ぎなかった。

普通の病気なら、治れば終わりで、再発するにしても一年や半年は経ってからのことだ。

ところが楊逍の病はいつでも再発する可能性があり、その度に与えるダメージは前回より深刻になっていく。

李南方はまさに為す術がなく、ただ楊逍が自ら解決策を口にしてくれることを願うばかりだった。結局のところ彼女も医術の達人であり、自分の体のことは誰よりも熟知しているはずなのだから。

「楊逍、今どんな感じだ?」

李南方は切...