章 1716

金新月から来た麻薬王が、華夏北疆の砂漠にある古い都市を罪の都に作り変えようとしていた。

このような事件を正義感あふれる白警官が知ったとき、それはまるで三日間飢えた人が満漢全席を目の前にしたような、生命の光を見出したような気分だったに違いない。

白霊児がどうやってあの詐欺師の少年の頭から全ての犯罪情報を引き出して報告したかは、とりあえず置いておこう。

ただ、本当に飢えで頭がぼんやりしていた李南方の話をしよう。

仮想訓練場に48時間いた李南方は、毒蛇の攻撃、間抜けな犬との触れ合い、木陰での日光浴、楊逍からの命の脅威、殺人鬼への変身、小綿羊に銃弾で目を覚まされること、そして最後には現実世界で...