章 1611

「陳大力なんて奴だ?」

それはね、世間じゃ宇宙無敵、千軍を巻物を広げるように薙ぎ倒す無敵の小覇王と呼ばれる存在さ。

お前が大力兄貴の鼻先で適当なことを喚き散らして、いい顔されると思うか?

「おい、お前、ストッキングを買いに来たのか?」

陳大力は一歩前に出て、その係員をじっと見据えてそう尋ねた。

銅鑼のように大きな目を見開いて、まるで昔、当陽の長坂橋で張飛が百万の曹操軍を退けた時のように睨みつけた。

その係員は指をすくめて二歩後ずさり、蚊の鳴くような小さな声でもごもごと言った。「わ、私は言ってるんです——」

「お前が何を言おうとしてるかなんて知ったことか。聞いてるのは一つだけだ、ストッキン...