章 1609

「商いをする者は、利益がなければ早起きしない」

商売をする者なら、会社を立ち上げビジネスを展開するのは、金を稼ぐためであるはずだ。

李社長が立て続けに二本の電話をかけたのは、確かに南方グループに大金を稼がせたことになる。

だが問題は、その金は彼の左手から右手へと移っただけということだ。

表面上は問題が解決したように見えても、実際には歯を食いしばって損失を我慢して行った取引なのだ。

隋月月の一言で、李南方はすっかり落ち込んでしまった。

たとえ数千万もの資金が立て続けに南方グループの口座に振り込まれ、会議室の全員が興奮して歓声を上げ、陳大力や王徳発が頭をひねって考え出した様々な立派な言...