章 1512

たった七、八分前、巨大なニシキヘビは既に沈雲在に巻き付き、その赤い人参を見せていた。

ただ、突然現れた人物の一喝に驚かされ、羞恥と怒りから沈雲在を投げ飛ばし、彼女が気絶したのを確認すると、すぐさまその不届き者に飛びかかり、丸呑みにしてしまったのだ。

その邪魔者はもう腹の中。黒い穴の向こう側にいる女など眼中になかった。これで誰も邪魔をする者はいなくなったということだ。

たった今人間を飲み込んだばかりで、腹部は大きく膨らみ、蛇行する動きは遅くなり、動作も鈍くなっていたが、やりたいことを続けるには支障がなかった。

巨蟒だけでなく、沈存冒もそれを理解していた。

気絶していた沈雲在は、再び巨蟒に腰を巻か...