章 1497

黒龍が李南方の丹田の気海から飛び出して彼を段零星に襲わせたのは、彼女が極度の渇望状態で放っていた淫靡な気配に耐えられなかったからに過ぎない。

李南方は心の台に残る最後の一筋の冷静さえ保てれば、段零星を拒絶できるはずだった。

特に彼は、あの微かな甘い香りを嗅いだ瞬間、それが大海蛇の体から出る蛇の精気による悪戯だと気づいたからこそ、段零星と何かをするという流れに身を任せたくなかった。

しかし、全身があの炎に焼かれている段零星は、もう泣くことすらできず、ただ苦しげに喘ぎながら、突然李南方の背中に飛びつき、彼の首に腕を回し、再び両脚で彼の腰に絡みついて、彼の背中に激しく擦りつけていた。

彼女は...