章 1475

王処が段香凝の前に座っていると、また誰かが外から入ってきた。

兵士だった。両手で盆を捧げている。

盆の上には二つの精緻な小皿料理と白いご飯、それに二両入りの米酒が載せられていた。

「これ、私に出されたの?」

段香凝は卓袱台に並べられた酒と料理を見て、笑った。「王処、見た目は粗野そうなのに、案外女心がわかるのね」

以前なら、段香凝はこんな風に気安く王処に話しかける勇気はなかっただろう。

彼女は大理の段家の嫡系お嬢様とはいえ、王処は華夏でも名の知れた人物だ。明の時代なら東厂の役人に相当する、特に名家を取り締まる者だ。

段香凝がこれほど無遠慮な...