章 1307

「敬礼?彼に敬礼なんてくそくらえだ。

軍人でもなんでもない、ただの女に生け捕りにされて、一つの誓いに縛られた情けない男だ。

もし彼が本当にお前たちの崇拝や尊敬に値するなら、本宮がわざわざここまで足を運んで、隋月月にこんな腹立たしい思いをさせられるはずがないだろう?」

岳梓童は呟きながら、双眼鏡を下ろした。

そう言いながらも、彼女は口を尖らせて甥っ子への軽蔑を表現していた。

だが、なぜか鼻がツンとして、目が熱くなるのはどうしてだろう?

まさか、何も気にしない本宮が、あの外国人兵士たちのように、甥っ子を崇拝し、陳副総らの不屈の精神に感動しているというのか?

そんなはずがない!

鼻がツンとして目が熱...