章 1277

アリスも思い切り歌いたかった、何の遠慮もなく。

そのために、彼女は最も最もセクシーな服を着た。

夏の真昼、太陽の光の下、金三角地帯の気温は四十度近くにもなっていた。

しかしアリスは真っ黒なレザースーツを着て、ハイウエストのブーツを履き、両手には黒い皮の手袋をはめ、唇を黒く塗り、黒いアイシャドウをまとって、小川に沿って南へと走っていた。

黒いピッタリとしたレザースーツは、アリスのセクシーな曲線美を最大限に引き立てていた。

特に頭から足まで、唇さえも黒一色。

それは彼女を冥界から来た女王のように見せていた。

全身からセクシーで妖艶な雰囲気が漂っていた。

どんな男でも、こんな姿のアリスの前では、わず...