章 1257

隋月月は体を屈め、左手を背に回し腰に当て、右手の細い人差し指でアリスの顎を持ち上げた。

アリスは強制的に顔を上げさせられ、長いまつ毛が微かに震え、呼吸が少し荒くなり始めた。

「目を開けて、私を見て」

隋月月の声はとても優しく、どこか不思議な妖艶さを帯びていた。

アリスは反抗する勇気もなく、ただ瞳を開いた。その碧色の双眸は澄んだ水のようだった。

「そう、その姿勢を保って。動いちゃだめ、いい子にして」

「本当に美しいわね。私まで嫉妬しちゃうわ」

アリスは彼女が何をしようとしているのか分からず、ただ耐えるしかなかった。

彼女の性的指向はごく普通だった。

女性にこのように誘惑されることを非常に不快に感...