章 1242

マー・スーは呆然としていた。

世界でも指折りの大富豪である秦家、トイレにまで金や宝石が埋め込まれているような家が、まさか学生から宿泊費を取るとは。

なるほど、義兄が彼をここへ連れてくる前に、彼がゴールデントライアングルで稼いだ副収入をすべて没収し、カードに入れていた理由がわかった。

あの時、マー・スーは悔しさで胸がいっぱいだった。

あれは金三角地帯で彼が隋月月のために多くの人を殺して得た報酬、彼の血と汗の結晶だったのだ。

それがこうして奪われてしまった!

マー・スーの反応は怒りを感じても——口には出せないというものだった。

腹の中で義兄をろくでなしと罵ることしかできなかった。

今になってようや...