章 1143

毎朝四時半になると、林大虎の白い小型トラックは、泰平と青山の境界標識の前後に正確に到着する。

軍の運転手だった林大虎は、二年前に養鶏場を請け負い、四万羽以上の鶏を飼っていた。

これだけの鶏を、彼と妻の二人だけで世話をしている。

鶏に餌をやり、鶏舎を掃除し、ワクチンを打つだけでなく、毎朝午前一時頃に起きて卵を集め、箱に詰め、車に積み込み、七時半までに青山の大型スーパーに卵を届けなければならない。

これだけの鶏を夫婦二人だけで世話するとなると、毎日六時間眠れれば上出来だ。

二人とも毎日へとへとになるが、特に毎日青山まで卵を届けに行く林大虎は——しかし、妻のお腹の中で眠っている小さな赤ちゃんのこと...