章 806

「うむ、この火砲の流失問題については追及しないでおくが、お前がどうすべきか、言うまでもないだろう!」馮凱歌は譚志東を一瞥し、意味深長に言い放った。

「はいはいはい」馮凱歌の前では、譚志東は「いいえ」の一言すら言える勇気はなかった。譚志東には分かっていた。この馮凱歌は自分に県城の勢力を林浩に譲るよう求めているのだ。そうすれば自分の地位をひとまず守れるというわけだ。

譚志東の勢力は県城で最大とは言えないものの、長年かけて築き上げ、このような地位を確立するために相当の心血を注いできた。今それを手放さなければならないと思うと、やはり譚志東の心は惜しさでいっぱいだった。

しかし生き延びるためには、...