章 630

「あっ、もう無理……」張揚の動きは明らかに遅くなり、両手で自分の体を支えながら、口から漏れる声を抑えようと必死だった。あまりに恥ずかしい声を出さないよう、白い歯で下唇を軽く噛みしめている。

張揚の喘ぎ声を聞き、身体の緊張を感じ取った林浩は、彼女が絶頂に近づいていることを悟った。実は林浩も長い間我慢していて、もし張揚がもう少し頂点に達しなければ、自分の方が先に降参するところだった。

林浩は一方で張揚の体を撫で回し、大きな手は二人が繋がっている部分へと伸ばした。

その場所に触れた時、一面の湿り気を明らかに感じた。言うまでもなく、これは二人の体から分泌された液体だった。

張揚の下半身が林浩の指...